国内の仮想通貨取引所のひとつに、「Zaif(ザイフ)」という取引所があります。ビットコインに興味がある人なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。最近ではタレントの剛力彩芽さんがCMをしていることもあり、めきめきと知名度をあげてきています。
ザイフで仮想通貨を始めてみようと思った時、こんな疑問をいだきませんか?
- ザイフの特徴は?
- ザイフのメリット・デメリットは?
- マイナス手数料というのが有名らしいけど、それってお得なの?
- 不正出金があった場合の補償はあるの?
この記事では、こんな疑問をもっている人に向けて、ザイフのすべてを徹底解説してきます。「ザイフを始めてみようかな?」と少しでも思っているなら、この記事を読んでザイフを使うべきかどうかを判断してみてください!
Zaif(ザイフ)の基本情報
Zaif(ザイフ)は、ビットコインやNEM(ネム)、日本産の仮想通貨であるモナコインなどを取り扱っている、日本の仮想通貨取引所です。
Zaif(ザイフ)の最大の特徴は「取引手数料の安さ」と「Zaifコイン積立」の二つです。
とくにビットコイン取引手数料は「マイナス手数料」と呼ばれており、ビットコインの取引をすればするほど手数料がもらえてしまうという驚きの仕組みとなっています。
「Zaifコイン積立」は毎月自動引き落としで仮想通貨を購入していくサービスのことで、これにより安定した長期的な運用ができると言われています。こうした積立サービスはZaif(ザイフ)以外の取引所にもありますが、Zaif(ザイフ)は手数料が安いため結果的にオトクに積立できると人気です。「実際にどのくらいオトクなのか」は、次章のメリットで詳しく説明します。
ではさっそく、Zaif(ザイフ)のメリットについて説明していきましょう。
ザイフのメリット4つ
Zaif(ザイフ)の特徴として「手数料の安さ」「コイン積立が可能」の2つを挙げましたが、これ以外にもZaif(ザイフ)にはさまざまなメリットがあります。
ここでは、Zaif(ザイフ)のメリットとして以下の4つを詳しく紹介します。
- さまざまな手数料がゼロ円!コインによってはマイナス手数料
- 積立投資がお得にできる
- ザイフでしか買えないトークンが多数ある
- 追証なしで最大7.77倍のレバレッジで信用取引できる
この章ではこれら4つのメリットを詳しく解説していきます。
1.さまざまな手数料がゼロ円!コインによってはマイナス手数料
Zaif(ザイフ)の最大のメリットは、なんといっても手数料が安いことです。
Zaif(ザイフ)ではアカウント作成料や維持手数料が無料なのはもちろんのこと、信用取引や先物取引の取扱手数料も無料です。
また、取引所でかかるビットコインの「maker手数料」が”マイナス”、つまり「マイナス手数料」であることでも有名です。どういうことなのか、詳しく解説しましょう。
まずは取引所についての解説です。取引所とは、ユーザー同士が仮想通貨をやりとりする場所のこと。取引所には、株式の売買でも使われるような「板」があります。「板」には仮想通貨の「売りたい価格」と「買いたい価格」が載っており、ユーザーはそれを見ながら売買します。
つぎは「maker手数料」についての解説です。取引所での売買には、「maker手数料」「taker手数料」のどちらかがかかります。「maker手数料」とは「板」に載っている価格以外の価格で売買するときにかかる手数料のことで、「taker手数料」は「板」に載っている価格で売買するときにかかる手数料のことを指します。
最後に「マイナス手数料」について解説します。手数料は通常、ユーザーが取引所に対して支払います。しかし「マイナス手数料」の場合は、本来支払うべき手数料を、ユーザーが受け取ることができます。つまりZaif(ザイフ)には、手数料が安いだけでなく、マイナス手数料のおかげで仮想通貨を売買すればするほどオトクになるというメリットがあるのです。
Zaif(ザイフ)のその他の手数料については、あとで詳しく説明してきます。
2.積立投資がお得にできる
2つ目のメリットは、「Zaifコイン積立」サービスがあることです。「Zaifコイン積立」とは、自分で決めた金額分の仮想通貨が自動で購入されるサービスのこと。
買い付けのタイミングをはかったり取引所の注文を管理したりという手間がかからないのが特徴です。「積立」という特性上、一攫千金は狙えませんが、継続的に積み立てて長期的に保有することで安定した収益が期待できます。
こうした積立サービスはZaif(ザイフ)以外にも存在しますが、そのなかでもとくにZaif(ザイフ)をおすすめする理由は、やはり手数料が安いからです。
「Zaifコイン積立」にかかる手数料は毎月の積立額に応じて異なりますが、100円~最大3.5%となっており、積立金額があがるほど手数料が安くなります。
ザイフの毎月の積立額と手数料
積立金額 | 手数料 |
1千円〜2千円 | 一律100円 |
3千円〜9千円 | 3.5% |
1万円〜2万9千円 | 2.5% |
3万円〜4万9千円 | 2.0% |
5万円以上 | 1.5% |
一方、同じく積立(定期)購入できるビットフライヤーでは購入金額の約8%程度の「クレジットカード決済手数料」というものがかかります。
長期的に行う積立だからこそ、手数料の差が大きな差につながるので、安いに越したことはありません。
3.ザイフでしか買えないトークンが多数ある
3つ目のメリットは、ここでしか買えないコインが豊富にあることです。仮想通貨取引所のなかには、ビットコインやモナコインなどの主要通貨以外に、トークンを取り扱っているところがあります。
トークンは、発行している企業の成長に合わせて価値が高まる、いわば株式のようなもの。価値が低いうちに投資目的で保有しておくと、企業が上場したり成長したりしたとき、莫大な利益を得ることも可能なのです。
ザイフは、日本の取引所のなかでも主要通貨以外の通貨の取り扱いが非常に豊富です。
現時点で、ザイフは9種類のトークンを取り扱っています。その中でも、国内ではザイフでしか購入することができないコインをまとめました。(2018/03/30時点)
ザイフでしか購入できないトークン
- ZAIF(ザイフ)
- XCP(カウンターパーティー)
- BCY(ビットクリスタル)
- SJCX(ストレージコインX)
- PEPECACH(ペペキャッシュ)
ザイフなら、豊富なコインの中から自分の投資スタイルや好みに合わせたコインを売買することができます。
追証なしで最大7.77倍のレバレッジで信用取引できる
ザイフでは、現物取引のほかに信用取引やAirFX取引、先物取引をすることができます。なかでも信用取引では、最大7.77倍のレバレッジをかけることができると人気です。
レバレッジを利用すれば、少ない資金でもリターンの大きい投資を行うことができます。ザイフの信用取引では追証(証拠金の追加担保請求)を行っていないので、口座残高に預けている以上を負担する心配がなく、口座残高の範囲内で安心して取引できるところも特徴です。
手数料も安く、お得に豊富なコインが取引できるザイフ。良いところづくめのようですが、デメリットはないのでしょうか?メリットがわかったところで、今度はデメリットを確認してきましょう。
ザイフのデメリット
ザイフの最大のデメリットは、アプリの操作性の悪さです。アプリであるにもかかわらず、単にwebページをスマホ用に表示しているだけなので、使いづらく不便で、わざわざアプリを入れる必要性を感じられないと不評です。
実際にiOSのアプリストアで評価を見てみると、「1.5」という低評価がつけられていました。(2018/03/31時点)
実際にザイフのアプリを利用している人の口コミはこのようになっていました。
- ログインに時間がかかる
- 画面が見にくい
- Webと連携できない
- バグが多い
- 全体的に使いにくい
この口コミから分かるように、ザイフはスマホアプリの完成度が低いという点がデメリットのようです。ザイフを利用するなら、Web版を使うのが良さそうです。しかし、逆に言えばザイフのデメリットはこれくらいです。アプリを利用しないという人にとってはデメリットともならないでしょう。
次の章では、ザイフが取り扱っている仮想通貨の種類について詳しく解説していきます。
ザイフの取扱通貨一覧
ザイフでは現在、全16種類の仮想通貨を取り扱っています。代表的なビットコイン、イーサリアム等はもちろん、ICO用のトークンなどのザイフでしか取り扱いのない銘柄も多数取り扱いがあります。さっそく一覧で見ていきましょう。
ザイフの取り扱っている仮想通貨一覧
- ビットコイン(BTC)
- ネム(XEM)
- モナコイン(MONA)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアム(ETH)
ザイフの取り扱っているトークン一覧
- ザイフ(ZAIF)
- カウンターパーティー(XCP)
- ビットクリスタル(BCY)
- ストレージコインX(SJCX)
- フィフスコイン(FSCC)
- ぺぺキャッシュ(PEPECASH)
- カイカコイン(CICC)
- ネクスコイン(NCXC)
一覧のうち、太字で表示しているのが、ザイフでしか取り扱いのないコインです。国内の取引所の中でも、ザイフはトークンの取り扱いが豊富なので、ビットコインやアルトコイン(ビットコイン以外のコイン)だけでなく、トークンを活用した投資に興味があるという人はとてもおすすめです。
これらを踏まえた上で、ザイフはどんな人に向いているのでしょうか?次章では、ザイフがオススメできる人について紹介していきます。
ザイフはどんな人におすすめ?
手数料の安さと取扱コインの豊富さに定評のあるザイフ。「お得に取引したい」というすべての人におすすめの取引所ですが、その中でもとくにおすすめしたいのが以下の3つに当てはまる人です。
- 人気コインを頻繁にトレードする人
- 積立投資で安定した利益を得たい人
- ザイフでしか買えないトークンを売買したい人
なぜ、これらの人にザイフがオススメなのかを、この章では詳しく解説していきます。
人気コインを頻繁にトレードする人
ザイフはビットコインの手数料がマイナス手数料であるだけでなく、ネムやモナコインといった人気コインの手数料も安いことでも有名です。ちなみに手数料は0〜0.1%程度となっています。
ビットフライヤーなら無料ですが、実は無料期間がいつ終わるかわからないという条件付き。だから、長く安心して安い手数料で取引したいならザイフの方が良いかもしれません。
手数料はトレードするごとにかかってくるので、頻繁にトレードするなら少しでも安い手数料の方がお得です。ザイフなら、ビットコインを頻繁にやりとりする場合はマイナス手数料の分だけ自分の利益になりますし、ネムやモナコインなどの人気コインをやりとりする場合は手数料が上がる心配なく、少しでも安く抑えることができます。
積立投資で安定した利益を得たい人
すでに述べた通り、ザイフは「Zaifコイン積立」というサービスを展開しています。これは、難しいことを考えずにローリスクで安定した利益を得たい人におすすめなサービスです。
積立投資サービスを行なっている取引所のなかでも、ザイフは手数料が安い分お得に積立が始められるので、はじめて仮想通貨取引に手を出すという初心者にもおすすめできます。
ザイフでしか買えないトークンを売買したい人
ザイフには、他の国内取引所では扱っていないトークンを多数扱っているという特徴があります。ザイフの運営元であるテックビューロが発行しているトークン「ZAIF」はもちろん、カウンターパーティーやペペキャッシュなどのマイナーなトークンも売買することが可能です。
ぺぺキャッシュは2017年に約140倍の高騰をみせたことからもわかる通り、マイナーなトークンに投資することは一攫千金のチャンスとなることもあります。そうしたチャンスに賭けてみたいというチャレンジャーにはうってつけの取引所でしょう。
どんな人がザイフを利用すべきかわかったところで、次は気になる手数料について見ていきましょう。マイナス手数料がどういうことなのか、次章を見れば理解できます。
ザイフの手数料一覧
ザイフの一番のメリットとしてあげられる「手数料の安さ」ですが、実際にどれくらい安いのか気になるところですよね。ここでは、ザイフの各種手数料を分かりやすくまとめました。
ビットコインの取引手数料はマイナス
まずは、ビットコインの売買手数料を見ていきましょう。
maker手数料 | −0.05% |
taker手数料 | −0.01% |
maker、takerともに手数料がマイナスになっていますね。これがいわゆる「マイナス手数料」と呼ばれるものです。
maker手数料とは、取引所の板にない指値で注文するときにかかる手数料のこと。対してtaker手数料とは、板にある指値で注文する、もしくは成行注文するときにかかる手数料のことです。
ビットコインを注文する場合は、どちらの方法で注文してもマイナス手数料の分だけボーナスが付与されるのです。これがザイフの一番の強みですね。
続いて、アルトコインの手数料を見ていきましょう。
アルトコインの取引手数料
その他のコインの手数料も見ていきましょう。いずれも現物取引の場合のも手数料です。
maker手数料 | taker手数料 | |
ネム | 0% | 0.1% |
モナコイン | 0% | 0.1% |
ビットコインキャッシュ | 0% | 0.3% |
イーサリアム | 0% | 0.1% |
ビットコインキャッシュをのぞいて、ほとんどのコインの手数料が0〜0.1%となっています。
ただしビットフライヤーなら、モナコイン・ビットコインキャッシュ・イーサリアムの手数料が無料なので、ザイフが特別安いというわけではありません。
トークンの取引手数料
次に、トークンの手数料をチェックしていきましょう。ZAIFやぺぺキャッシュなどは、日本ではザイフでしか取り扱いがないため希少です。
maker手数料 | taker手数料 | |
ザイフ(ZAIF) | 0% | 0.1% |
カウンターパーティー(XCP) | 0% | 0.1% |
ビットクリスタル(BCY) | 0% | 0.1% |
ストレージコインX(SJCX) | 0% | 0.1% |
フィフスコイン(FSCC) | 0% | 0.1% |
ぺぺキャッシュ(PEPECASH) | 0% | 0.01% |
カイカコイン(CICC) | 0% | 0.1% |
ネクスコイン(NCXC) | 0% | 0.1% |
ぺぺキャッシュをのぞいて、ほとんどのトークンの手数料が0〜0.1%となっています。
コイン積立銀行引落手数料
ここでは「Zaifコイン積立」での銀行引落手数料をチェックしてきます。
積立金額 | 手数料 |
1千円〜2千円 | 一律100円 |
3千円〜9千円 | 3.5% |
1万円〜2万9千円 | 2.5% |
3万円〜4万9千円 | 2% |
5万円以上 | 1.5% |
積立投資サービスは、国内大手取引所であるビットフライヤーにもありますが、手数料が約10%前後となっており、ザイフと比べてかなり割高です。積立投資をするなら、手数料が安いザイフがおすすめといえます。
いかがでしたか?ザイフの手数料で特徴的なのは、以下の2つです。
- ビットコインの取引手数料がマイナス
- 積立手数料が他の取引所よりも安い
この特徴を生かして、かしこく取引したいですね。
次は、気になるザイフのセキュリティ面について解説してきます。
ザイフのセキュリティについて
コインの流出や不正ログインを防ぐには、取引所自体のセキュリティが重要です。ザイフのセキュリティは安全なのでしょうか?
ザイフは、現在日本で16社しかいない、金融庁からの認可済み「仮想通貨交換業者」です。「仮想通貨交換業者」とは、厳密な会計やセキュリティ体制が確保されていたり、顧客資産の厳格な分別管理ができているという基準を満たした取引所のことです。
ちなみに、580億円分のコインが流出した取引所である「コインチェック」は、この16社のうちに入っていませんでした。そこからもわかる通り、仮想通貨交換業者」として認可されているかどうかは、安全な取引所かどうかを見分ける基準にもなっています。
ザイフは平成29年9月に登録されているので、安心して取引できます。
ザイフの保証対応について
それでも、万が一不正出金などされた場合の補償がどうなっているのかは、やはり気になるところですよね。実は、実際に2018年1月、ザイフでも不正出金事件が起こっています。その時の対応としては、被害をうけた人に対して、被害額の同額の仮想通貨が返却されたようです。
現在でもザイフの公式HP上で補償に関する記載は見つけられませんが、万が一の場合には何らかの補償がされると考えてよいといえるでしょう。
ザイフの評価
マイナス手数料が特徴的な仮想通貨取引所・ザイフ。さっそく5段階評価で総評してみます!
総合点:★★★☆☆(星3)
このような評価としたのは、主に以下3つの特徴があるからです。
- ◎ビットコインメインの売買にはおすすめのマイナス手数料
- ◎安定した積立投資がお得にできる
- △ビットコイン以外の手数料はそれほど安くない
ひとつずつ解説していきます!
ビットコインメインの売買にはおすすめのマイナス手数料
ザイフの特徴は何と言ってもマイナス手数料があること。マイナス手数料となるのはビットコインと⽇本円の取引⼿数料なので、ビットコインメインに売買する人にとってはザイフを強くオススメします!
安定した積立投資がお得にできる
手間なくローリスクで仮想通貨投資できる「Zaifコイン積立」。初心者やハイリスクな投機は苦手という人にはおすすめの方法です。ザイフはこの積立投資の手数料が他の取引所より安いので、お得に積立投資したいならザイフを選びましょう。
ビットコイン以外の手数料はそれほど安くない
ビットコインはマイナス手数料でとてもお得に取引できますが、ビットコイン以外のアルトコインの取引手数料は、とくに割安というわけではありません。アルトコインメインで取引するという人は、手数料が無料のビットフライヤーのほうが向いているでしょう。
このように、ザイフには良い点・悪い点の両方がありますが、自分の投資スタイルに合わせて活用するのがお得に仮想通貨投資を進める鍵といえます。
まとめ
ザイフには他の取引所にはないメリットがいくつもあることがわかりましたね。最後に、とくに重要なポイント3つをもう一度おさらいしてみましょう。
- ビットコインの取引手数料がマイナス
- ザイフでしか買えないコインがある
- 積立投資がお得にできる
ビットコインメインに投資したい人や、ぺぺキャッシュなどのザイフにしかないトークンが欲しい人、できるだけ手間なく、安い手数料で積立投資したい人など、ザイフはピンポイントのニーズを持った人におすすめの取引所です。
ザイフをうまく活用したいなら、「自分はどんな投資スタイルで仮想通貨を売買していくのか?」をしっかり見極め、ザイフのメリットを最大限生かしながら取引するのが良いでしょう。