これから仮想通貨取引を始めようと思ったら、まずはどの取引所に口座を開設するべきか悩みます。最近ではあらゆる取引所が頻繁にテレビCMを流しているため、取引所の名前ぐらいは聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
中でも、この記事で紹介するビットフライヤーは日本の仮想通貨取引所です。国内最大級と謳われていますが、実際に使おうとするとさまざまな疑問が出てきますよね。
- ビットフライヤーの特徴は?
- ビットフライヤーのメリット・デメリットは?
- 手数料が高いらしいけど、本当?
- セキュリティが気になる!
この記事では、こんな疑問をもっている人に向けて、ビットフライヤーの特徴や手数料について徹底解説してきます。他と比べて手数料が高いのか安いのか、万が一の補償はどうなっているのかも紹介しています。これさえ読めば、あなたがビットフライヤーを使うべきかどうかがすぐにわかります!
ビットコイン取引量No.1!日本生まれのビットフライヤーとは
ビットフライヤーは、日本国内最大規模の仮想通貨取引所です。
2014年1月に設立されて以降、みずほキャピタルや三菱UFJキャピタルなどの大手金融会社から資本調達をし、信頼度の高い取引所として知られています。ビットコインの取引量は日本一を誇っており、テレビCMなど効果によって高い知名度を得ています。
2017年11月にはアメリカでの事業展開も果たしており、今後ますます成長を遂げていくと期待されています。
そんな注目株のビットフライヤーで仮想通貨を取引するメリットは、いったいどこにあるのでしょうか?まずはビットフライヤーのメリットとデメリットをいっしょに確認してきましょう。
見逃せないビットフライヤーの4つメリット
テレビCMや新聞広告にも力を入れているビットフライヤー。あなたも見たことがあるかもしれませんね。そんな抜群の知名度を誇るビットフライヤーのメリットは、主に以下の4つです。
- 安心感・信頼性・実績が国内No.1!
- 初心者でも使いやすい
- ビットコインでお得に買い物ができる
- ビットコインが実質無料でもらえる
この章では、上記4つのメリットについて詳しく解説していきます。
1.安心感・信頼性・実績が国内No.1!
ビットフライヤーの最大のメリットが、安心感と信頼性の高さです。
初心者にとって、現金のように実体があるわけではない仮想通貨に投資するのは不安なものですよね。「コインチェックの事件のように突然通貨が流出してしまうのでは?」と心配する人もいるでしょう。
その点、ビットフライヤーは安心です。なぜならビットフライヤーは、ユーザー数・取引量・資本金において国内でトップに位置しているから。つまり、それだけ多くの人から支持されており、実績もあるということです。
経営面でも安心感が違います。コインチェックを始めとした国内取引所の多くがWeb系ベンチャー企業という経歴のなか、ビットフライヤーの経営陣はゴールドマンサックスなどの金融系エリートが占めており、堅実な経営が期待できるからです。
盤石な運営体制は、41億円という資本金の多さや株主一覧にも表れています。
ビットフライヤーの株主一覧
これだけの名だたる企業が株主となっているビットフライヤーなら、万が一の時も安心できます。それを裏付けるよう、ビットフライヤーにはこのような補償サービスが用意されています。
- メールアドレス・パスワード等の盗取による不正な日本円出金に伴う損害補てん
(不正な日本円出金を最大500万円まで損害補償) - ビットコイン事業者向けサイバー保険
(サイバー攻撃によるビットコイン盗難の損害補償)
補償については後ほど詳しく解説していますが、ビットフライヤーにはこのような万が一に備えた2種類の補償が用意されています。これが、国内No.1の安心感と言われている理由です。
2.初心者でも使いやすい
2つめは初心者でも簡単に取引が始められるという点です。
ビットフライヤーは、まず口座開設が簡単です。口座開設はインターネット上だけで完結できますし、身分証明書もスマホで撮影してアップロードするだけでOKという簡単さが特徴です。
また、操作画面の使いやすさにも定評があります。PC画面での操作はもちろん、スマホアプリも使いやすいと評判です。
初心者にとっては何かと複雑な仮想通貨取引所だからこそ、分かりやすさ、使いやすさは大きな魅力になります。
3.ビットコインでお得に買い物ができる
3つめは、ビットコインを使ってビットフライヤー経由で買い物ができる点です。
ビットフライヤーには「ビットコインをつかう」というメニューがあります。そこをクリッすると、ビットコインで買い物ができるネットショップに移ります。ここでは、電子書籍やAmazonギフト券とビットコインを交換することができるのです。
ビットコインの価格変動を狙ってギフト券を安く手に入れることで、通常より安くショッピングできる可能性があります。
4.ビットコインが実質無料もらえる
ビットフライヤーでは、ビットコインを使うだけでなくもらうこともできます。「ビットコインをもらう」というメニューでは、ネットショッピングや旅行の予約、クレジットカードの発行やアンケートの回答をするだけで、ビットコインがもらえるサービスを展開しています。
とくにおすすめなのが、楽天やZOZOTOWN、GUなどで買い物したときのポイントをビットコインで受け取る方法です。この方法なら、買い物のついでに無料でビットコインをもらうことができます。
ここまでで、ビットフライヤーにはさまざまなメリットがあることがわかりました。次は、ビットフライヤーのデメリットを確認していきましょう。
注意したいビットフライヤーの2つのデメリット
ビットフライヤーのデメリットは、メリットほど多くありません。ここでは主に2つのデメリットについて触れます。ビットフライヤーのデメリットは以下の2つです。
- 手数料が比較的高め
- 積立のハードルが高い
この章では、この2つのデメリットがどういうことかについて詳しく解説していきます。
1.手数料が比較的高め
1つめのデメリットは、手数料が比較的高いことです。
ビットフライヤーには「取引所」と「販売所」が存在します。「取引所」はビットコインを保有しているユーザー同士が直接コインを売買する場所、「販売所」は販売元であるビットフライヤーが提示する価格でコインを売買する場所のことを指します。
とくに「販売所」でコインを売買すると、販売元であるビットフライヤーの仲介が入るため、手数料が割高になるのです。
「販売所」でかかる手数料のことを「スプレッド」と呼びますが、このスプレッドは変動するので一概には比較できません。ただしユーザーからは「ビットフライヤーのスプレッドはとくに広い(=手数料が高い)」という声がよく挙がっています。
そのため、基本的にはビットフライヤーの「販売所」で売買することはおすすめできません。ビットフライヤーで仮想通貨を売買するなら、「取引所」を使うのがベターです。
2.積立のハードルが高い
2つめは、「ビットコイン積立」の敷居が高いことです。
「ビットコイン積立」とは、一定金額を口座から自動引き落としして、その分だけビットコインを購入していく積立方法のこと。「ビットコイン積立」のメリットは、値動きを気にせず、低リスクで投資できるという点にあります。
「ビットコイン積立」ができる仮想通貨取引所は、ビットフライヤー以外にZaif(ザイフ)がありますが、Zaif(ザイフ)のほうが安い金額で始められるのです。ビットフライヤーの1日の最低購入金額が1,000円(月30,000円程度)なのに対し、Zaif(ザイフ)の「Zaifコイン積立」は月1,000円から始められます。「日に1,000円でも問題ない!」という人以外は、できるだけ低リスクで始められるZaif(ザイフ)のほうが魅力的でしょう。
ここまで、ビットフライヤーの基本的な情報を紹介してきました。次章からは、ビットフライヤーがどんな仮想通貨を取り扱っているのか紹介していきます。ビットフライヤーで取引できる仮想通貨は、実はビットコインだけではないのです。
ビットフライヤーの取扱通貨一覧
ビットフライヤーの取り扱い通貨は、現在7種類です(2018年3月8日時点)。
- ビットコイン(Bitcoin)/BTC
- イーサリアム(Ethereum)/ETH
- イーサリアム クラシック(Ethereum Classic)/ETC
- ライトコイン(Litecoin)/LTC
- ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)/BCH
- モナコイン(monacoin)/MONA
- リスク(LISK)/LSK
取り扱い種類は多くありませんが、主要なコインはまんべんなく抑えているという印象がありますね。まずは有名なビットコインに投資をしたい、という人には非常におすすめできる取引所です。
次章からは、どんな人がビットフライヤーでの売買に向いているかを解説していきます。
ビットフライヤーがおすすめなのはこんな人
国内最大手の仮想通貨取引所であるビットフライヤー。基本的には、どんな人にとっても無難な取引所であるといえます。その中でも、とくにおすすめしたいのは以下の3つに当てはまる人です。
- 仮想通貨デビューしたての初心者
- ハイリターンを狙いたい上級者
- とにかく安心して取引をしたい人
なぜ、これらの人にビットフライヤーがオススメなのかを、この章では詳しく解説していきます。
仮想通貨デビューしたての初心者
ビットフライヤーのビットコイン取引所では、かなり小さい単位からビットコインを購入することができます。最低取引単位は0.001BTCとなっているので、現時点でのレートでいえば 1,060.89円程度から取引が始められるのです(2018年3月8日時点)。
「まだ取引に自信がないし、多額の投資をするのは避けたい」と考えている初心者の人にとってはありがたいですよね。
ハイリターンを狙いたい上級者
ビットフライヤーには「bitFlyer Lightning」という取引所があり、中でも「Lightning FX」や「Lightning Futures」では最大15倍のレバレッジを効かせて投資することができるのです。レバレッジをかければリスクが高くなりますが、その分ハイリターンも期待できます。最大15倍というレバレッジは他の取引所と比べても非常に高い倍率なので、一攫千金を狙いたい人に向いているでしょう。
とにかく安心して取引したい人
すでに説明したとおり、ビットフライヤーは盤石な運営体制をとっているので、他の取引所に比べて安心して取引できます。
その分、手数料が高かったり登録やログイン設定に手間がかかることもありますが、何よりも「安心感」を最優先に考える人にとってはピッタリの取引所です。
次章では、「高い」といわれがちなビットフライヤーの手数料について解説していきます。
ビットフライヤーの手数料一覧
ビットフライヤーのデメリットとして「手数料の高さ」を挙げましたが、実際にどれくらいかかるのでしょうか?ここでは、ビットフライヤーの各種手数料を分かりやすくまとめました。
まずは、ビットコインの売買手数料を見ていきましょう。
- ビットコイン取引所:0.01% ~ 0.15%
- ビットコイン販売所:無料
すでに「ビットフライヤーには取引所と販売所があり、取引所のほうが手数料が高くなる」と説明しましたが、これだけ見ると販売所のほうが手数料が安いですよね。しかし実際には、HPには記載されない実質的な手数料「スプレッド」がかかるのです。
スプレッドとは、買値と売値の差のこと。この差が大きいほど、実質的な手数料は高くなるという仕組みです。スプレッドは固定ではなく、その時々で変動します。
これが実際のビットフライヤーの取引画面です。スプレッドは、「購入価格ー売却価格」で求めることができます。現時点では、購入価格979,660円ー売却価格956,138円=スプレッド23,522円となっています(2018年3月13日時点)。つまり1BTCを購入するのに、手数料だけで23,522円もかかってしまうということです。
次にその他の手数料を見ていきましょう。ビットフライヤーでは、売買手数料以外に、出金手数料や送付手数料がかかります。またアルトコイン(ビットコイン以外のコイン)にも、それぞれ送付手数料がかかります。
ビットコインの場合
出金手数料 | 三井住友銀行 の場合:216~432円 その他の銀行の場合:540~756円 |
送付手数料 | 0.0004 BTC |
アルトコインの送付手数料
イーサリアム | 0.005 ETH |
イーサリアム・クラシック | 0.005 ETC |
ライトコイン | 0.001 LTC |
ビットコインキャッシュ | 0.0002 BCH |
モナコイン | 無料 |
リスク | 0.1 LSK |
販売所でのスプレッド以外は、実は他の取引所と比べて目立って高いというわけではありません。ただしビットコインの売買手数料を無料としている取引所もあるため、そこと比較すると割高と感じるでしょう。
そんな手数料の割高さを埋め合わせてくれるのがビットフライヤーのセキュリティです。次では、安心して取引するために重要なセキュリティについて解説していきます。
ビットフライヤーのセキュリティについて
ビットフライヤーの手数料は少々割高ですが、その分セキュリティ面が堅実と評判です。ビットフライヤーのセキュリティが優れていると言われているのは、以下の3つの特徴があるからです。
- 最高レベルの暗号化技術や証明書を採用
- 2段階認証やアカウントロックを完備
- 登録情報の変更には要電話確認
それぞれについて、詳しく解説をしていきましょう。
最高レベルの暗号化技術や証明書を採用
ビットフライヤーでは全てのデータ通信が暗号化されており、暗号化に使われている技術は大手金融機関よりも強度が高いものを使用しています。
また世界最高の認証局の一つであるDigiCert の証明書も採用しており、不正なアクセスや攻撃をブロックするのに万全の体勢を整えています。
2段階認証やアカウントロックを完備
不正ログイン対策もばっちりです。ビットフライヤーでは2段階認証が強く推奨されており、これを設定することによってID やパスワードを盗まれても突破困難となっているため、万が一の場合でも安心です。
また一定回数以上正しくないパスワードを入力した場合のアカウントロックやログイン履歴の管理なども徹底されています。
登録情報の変更には要電話確認
本人確認も厳重で、登録情報を変更する際は電話確認が必須です。
また次で説明する通り、ビットフライヤーには万が一不正ログインでお金が盗まれた場合の補償サービスも整っています。
ビットフライヤーの2つの損害保険
ビットフライヤーは国内の大手損害保険会社と契約しており、万が一に備えて2種類の損害保険を用意しています。ビットフライヤーの補償は以下の2つです。
- 不正ログインによる日本円出金を最大500万円まで補償
- サイバー攻撃によるコイン流出を補償(事業所向け)
この章では、それがどんなものでどんな時に補償されるのかについて詳しく解説しています。
補償1:最大500万円を損害補償!
ビットフライヤーには、不正ログインによってお金が盗まれた場合、その損害を最大500万円まで補償してくれるサービスがあります。
この補償サービスは2段階認証の設定をしている全ての人が対象となっており、サービスを受けるための費用もかかりません。補償上限金額は、預かり資産の金額によって変わります。
区分 | 補償上限金額 |
預かり資産の合計が円換算にて 100万円を超える2段階認証登録ユーザー |
500万円 |
上記以外の2段階認証登録ユーザー | 10万円 |
ただし注意しなければいけないのは、補償してくれるのは日本円が盗まれた場合のみで、ビットコインなどの仮想通貨が盗まれた場合は対象外となるという点です。
現時点では、ビットコインが盗まれた場合の個人向けの損害賠償サービスはありません。しかし、事業者向けには用意されています。それが次で説明する「サイバー保険」です。
補償2:ビットコインの盗難も補償するサイバー保険
「サイバー保険」とは、サイバー攻撃などによってビットコインが盗まれたり消失してしまったりした場合の損害を賠償してくれる保険です。
対象となるのはビットコイン事業者のみで、個人に対するビットコインの損害賠償はありません。
個人レベルで売買する場合はあまり関係のないサービスですが、こうした保険もきちんと用意しているという点をとっても、ビットフライヤーという取引所の堅実さがうかがえます。
ビットフライヤーの評価
国内最大規模の仮想通貨取引所として、確かな地位を誇るビットフライヤー。5段階評価で総評してみます!
総合点:★★★★★
このような評価としたのは、主に以下3つの特徴があるからです。
- 大手ゆえの安心感と高いセキュリティ
- 初心者にも上級者にもおすすめできるサービス
- 「取引所」の手数料は実はそれほど高くない
ひとつずつ解説していきます!
大手ゆえの安心感と高いセキュリティ
何よりもまず、安心感が段違いであることが高評価につながっています。取引量、ユーザー数、資本金で国内トップに位置しているだけでなく、多くの大企業が株主となっているため、安定した運営が期待できます。
セキュリティ体制も整っており、不正アクセスやサイバー攻撃をブロックする仕組みが構築されています。さらに万が一の場合の保険も完備されてるので、仮想通貨の売買が初めての人でも安心して取り扱えるでしょう。
初心者にも上級者にもおすすめできるサービス
万人におすすめできる取引所でもあります。操作画面は初心者でもすぐつかえるほど簡単でわかりやすいと評判です。不安な人は、口座開設する前でも実際の操作を体験できる「デモ画面」を確認してみるとよいでしょう。
ハイリターンを狙いたい上級者は、最大で15倍のレバレッジがかけられる「Lightning FX/Futures」で投資するのもありです。
「取引所」の手数料は実はそれほど高くない
デメリットとしてあげられがちな「手数料の高さ」ですが、「取引所」の手数料は実は他の国内取引所とくらべてもそれほど高くありません。
そのため「売買は取引所だけで行う」という人にとっては、それほど大きなデメリットにはならないといえます。逆に言えば、「ビットコインは販売所でしか買いたくない」という人には、ビットフライヤーはおすすめできません。
販売所で売買するのに限定すれば、ビットフライヤーは星5に値する優良な仮想通貨取引所です。
まとめ
ビットフライヤーは国内最大規模の仮想通貨取引所だけあって、さまざまなメリットがあることが分かりました。中でも重要な3つのポイントについておさらいしましょう。
- 取引量・ユーザー数・資本金が国内トップ
- 損害保険が整備されている
- 厳重なセキュリティ体制
こうしたポイントが仮想通貨取引所としての信用性を底上げしているので、初心者から上級者まで万人におすすめできます。
また以下のようなメリットもあります。
- ビットコインでお得に買物ができる
- ビットコインが実質無料でもらえる
そのため、ビットコインを中心にやりとりする人にはとくにおすすめです。
「ビットフライヤーは手数料が高い」とよく言われますが、販売所ではなく取引所で売買すれば、他の取引所の手数料とそれほど大きく変わりません。
ただし「ビットコイン積立」のハードルが高いのは事実なので、積立がしたい人は、ハードルが低いZaifという取引所と併用することを推奨します。
初心者も安心して使えるビットフライヤーで、ぜひビットコインデビューしてみてはいかがでしょうか。