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コア開発者とは
コア開発者とは、ビットコインの開発を行う人々です。ビットコインのプログラミングコードは世界中に公開されていますが、そのコードを書いているのがコア開発者です。
ビットコインのルールをBitcoin Coreと呼びます。Bitcoin Coreをいじることができるのは、コア開発者のみですが、改善提案は誰でも提出することができます。この提案をBIP(Bitcoin Improvement Proposals)と言います。
著名なコア開発者
著名なコア開発者について何人か紹介します。
ギャビン・アンドリーセン
まずは、ギャビン・アンドリーセン。ビットコイン・コミュニティの中でもっとも影響力のある人物の一人として知られています。押さえておくべきポイントとしては、
- プリンストン大学出身
- ビットコイン財団の創立時メンバー
- 2011年にはサトシナカモトから直接指名され、ビットコインのコア開発を引き継ぎ、数多くのアップデートを行ってきた。
- マイク・ハーン氏とともにBitcoin XTをつくる
- 「Segwitは素晴らしいアイデアです。可能な限りすぐにビットコインへと実装するべきでしょう。これは将来的に、極めて大きな利点をもたらす基本的な考え方です。」
- Segwitはスケーラビリティ問題の根本的な解決策にならないと発言。スケーラビリティには、トランザクションの許容量や要求される帯域幅、CPU速度など、ブロックサイズだけでは終わらない複雑な観点が残されている。
- MITメディア・ラボのデジタル通貨イニシアティブの加入。ビットコイン財団を去る。
Lukejr(ルーク・ジュニア)
続いて、ルーク・ジュニア。押さえておくべきポイントは、
- Blockstream(ブロックストリーム)社所属
- 2017年1月にビットコインのハードフォークに関する3つのBIPを提案
- 具体的には、①安全なブロックサイズ・スケジュール②プロトコルの変更緩和③ブロックチェーン分岐時のリプレイ攻撃対策
- Segwitがもし採用に至らないのであれば、言うまでもなくその他の容量拡張も難しいだろう。これは、来年の前半であれ後半であれ同様だ。
- Segwit2xに反対している
Peter Wuille(ピーター・ウィール)
さらに、ピーター・ウィール。
- Blockstream社の創設者
- 2015年12月にSegwitの考案
- トランザクション可塑性を解消する方策として「BIP62」による解決策を提示してきた(実際には複雑なため、普及していない)
コーリー・フィールズ
押さえておくべきポイントとしては、
- 元ビットコイン財団
- MITメディア・ラボのデジタル通貨イニシアティブに加入
Greg Maxwell(グレッグ・マクスウェル)
- Blockstream社(ブロックストリーム)所属
- Segwitを支持
Wladimir van derlaan(ウラジミール・ファン・デル・ラーン)
- ビットコイン財団を去り、MITメディアラボのデジタル通貨イニシアティブに参加。
Eric Lombrozo(エリック・ロンブローゾ)
- Blockstream社(ブロックストリーム)所属
- Segwitを支持
最後に
今回は、ビットコイン分裂騒動について整理するために、コア開発者につぃてまとめてみました。次回はマイニング業者について整理します。