目次
リップルの基本情報
リップルの基本情報を記載します。
通貨単位
リップルの通貨単位はXRP(リップル)です。
創設者
リップルの創設者は、ジェド・マケーレブ氏。
運営元:リップル・ラボ
リップルの運営元はシリコンバレーに本拠を置くリップル・ラボ。元々はOpenCoin Incという名前でしたが、2013年9月にRipple Labs Inc.に名称変更。
価格
2017年5月13日現在では、リップル(XRP)の価格は1XRP=24.7円となっています。この一ヶ月で40倍くらいになったんですかね。
発行枚数
リップルの発行枚数は1,000億XRPです。現在のXRPの分配状況は、
- リップル社以外:約353億XRP
- リップル社:646億円
- 創設者:200億円(ジェド・マケーレブに90億、クリス・ラーセンに70億、それ以外に40億円)
ちなみに、ビットコインの発行枚数が2,100万枚とされています。
時価総額
リップルの時価総額ですが、2017年5月13日現在で、$8,000,562,128です。
リアルタイムのデータについては、Coinmarketcapからご確認下さい。
リリース日
リップルがリリースされたのは、2012年です。
コンセンサス・アルゴリズム
リップルのコンセンサス・アルゴリズムはRipple Consensus Algorithmです。
承認目安時間
リップルの承認目安時間は即時です。
リップルのビジョン
リップルの目標は、現在、国ごとの異なっている決済プロトコルをグローバルで統合し、あらゆる価値をメールや情報を無料で世界中のどこでも動かせるようにすることです。
ビットコインとリップルの違い
ビットコインとリップルの違いについて記載させて頂きます。
運営元が存在している
ビットコインは管理者不在のネットワークですが、前述の通り、リップルには運営元が存在します。
リップルは厳密には通貨ではない。決済システムである。
ビットコインは仮想通貨ですが、リップルは借用書であり、厳密には通貨ではありません。通貨と通貨をつなぐブリッジ通貨のような役割を担い、あらゆる価値を交換するハブとなります。ビットコインのように新たな通貨をつくろうとはしていないのです。いうなれば、リップルがつくっているのは、ビットコイン2.0ではなく、スイフト2.0なのです。
リップルにはマイニングがない
ビットコインはマイニングによって取引を承認しますが、リップルはコンセンサスという手法を使用します。
リップルのメリット
リップルのメリットについて記載します。
即時決済が可能
リップルでは即時決済が可能です。
手数料が非常に安価
リップルでは手数料が非常に安価です。
利用時間の制限がない
通常の送金だと、海外に送金する場合は数日がかかりますが、リップルなら即時決済が可能です。24時間365日利用可能です。
リップルのデメリット
リップルのデメリットのついて説明させて頂きます。
分散化されていない
これは特にビットコイナーが指摘することですが、リップルは広義の分散型台帳であって、ブロックチェーンではないのです。リップルラボという管理者が存在しているため、分散型でもありません。これはビットコイナー的な目線で言えば、デメリットです。ただ、ユーザー目線でいえば、分散されているか否かは重要ではないと思いますので、デメリットとも言えないかもしれません。
ビットコインに比べ知名度が劣る
リップルは徐々にその名を知られつつありますが、ビットコインに比べると、知名度が劣るため、ビットコインほど扱える取引所が存在しないのが難点です。
リップルの仕組み
リップルの仕組みについて見ていきます。
Ripple Consensus Ledger(RCL)
Ripple Consensus Ledgerが採用している分散型台帳では、ビットコイン・ブロックチェーンのようなコンピューターの計算による取引の承認を行うのではなく、信頼できる一部の承認者(validator)による投票で承認が行われます。この承認プロセスはプルーフオブワークではなくコンセンサスと呼ばれます。
ユニーク・ノード・リスト(UNL)
リップルが中央集権か非中央集権かどうかについては、この承認者(validator)をどう選ぶかによります。現在のところ、UNLはリップルが管理しており、承認者のほとんどはリップルが管理しているサーバー。今後は、リップルだけでなく、金融機関もvalidtorに入ってくると思われます。
インターレジャープロトコル
2015年10月、リップルはインターレジャープロトコルを公表しました。インターレジャープロトコルにより、世界はゼロコストで価値を瞬時に送り合うことができます。ほとんどのレジャーがインターレジャープロトコルによって他のレジャーと接続することができるのです。現在、想定されているのは以下の5つのレジャーです。
Simple Ledger Protocol (SLP)
インターレジャープロトコルの公式のレジャーです。
Blockchain Protocols
これはビットコインやイーサリアムです。
Legacy Protocols
これはISO20022やACHといった従来のネットワークです。銀行のネットワークです。
Proprietary Wallet Protocols
Paypalやラインペイです。
Other Proprietary Protocols
クレジットカードなどのポイントです。
ペイメントチャネル
ペイメントチャネルとは、チャネルを開いた相手とは送金手数料は無料で1秒あたりの送金回数に制限がなく送金し放題な機能のことです。ビットコインでいうライトニングネットワークと一緒です。
MultiSign機能
マルチサイン機能を使えば、オフレジャーで取引を行うことができます。
リップルのこれまでの資金調達
リップルのこれまでの資金調達について記載させて頂きます。
シリーズA
- アンドリーセン・ホロウィッツ
- IDGキャピタルパートナーズ
- グーグルベンチャーズ
- ファウンダーズ・ファンド
シリーズB
- アクセンチュアテクノロジーベンチャーズ
- CMEベンチャーズ
- サンタンデールイノベンチャー
- SBIホールディングス
- SCBデジタルベンチャーズ
- Seagate Technology LLC
- Standard Chartered Bank
- Venture51
リップルを実証実験に使用する中央銀行
リップルを実証実験に使用する中央銀行について記載させて頂きます。
イングランド中央銀行
イングランド中央銀行が実証実験にリップルを採用。今回のPoCの目的は、2つの異なるRTGSシステム間での、2種類の通貨が同期移動・決済ができることと、この手法が決済リスクを低下させ、国際資金決済のスピードと効率性を向上させる方法となりうるかの検証を行うことです。プレスリリースでは、リップルについて以下のように触れています。
We are carrying out a proof of concept with Ripple to demonstrate the synchronised movement of two different currencies across two different real-time gross settlement systems. The aim is to show how this kind of synchronisation might lower settlement risk and improve the speed and efficiency of cross-border payments.
参考:Bank of England FinTech Accelerator launches new community and latest proofs of concept
シンガポール通貨監督庁
シンガポールで、日米欧9社連合が国際通貨実験を実施。シンガポールの中央銀行にあたるMASによれば、プロジェクトの参加メンバーは以下の通り。
- R3
- シンガポール証券取引所
- バンクオブアメリカ・メリルリンチ
- 三菱東京UFJ銀行
- クレディ・スイス
- DBS銀行
- HSBC銀行
- JPモルガン・チェース
- オーバーシー・チャイニーズ銀行
- ユナイテッド・オーバーシーズ銀行
- BCS Information Systems
リップルの決済ネットワークに参加する金融機関
- National Australia Bank(ナショナルオーストラリア銀行)
- Westpac Bank(ウエストパック銀行)
- BMO Financial Group(モントリオール銀行)
- Siam Commercial Bank(サイアム商業銀行)
- Shanghai Huarui Bank(上海華瑞銀行)
- Standard Chartered Bank(スタンダードチャータード銀行)
- Mizuho Financial Group(みずほフィナンシャルグループ)
SBIが主導する国内外為替一元化検討に関するコンソーシアム
コンソーシアムに参加する金融機関を以下にまとめておきます。
- 77 Bank(七十七銀行)
- AEON Bank(イオン銀行)
- Aomori Bank(青森銀行)
- Ashikaga Bank(足利銀行)
- Awa Bank(阿波銀行)
- Bank of Okinawa(沖縄銀行)
- Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ(三菱東京UFJ銀行)
- Bank of Yokohama(横浜銀行)
- Bank of The Ryukyus(琉球銀行)
- Chiba Bank(千葉銀行)
- Chiba Kogyo Bank(千葉興業銀行)
- Chugoku Bank(中国銀行)
- Daishi Bank(第四銀行)
- Daiwa Next Bank(大和ネクスト銀行)
- Ehime Bank(愛媛銀行)
- Fukui Bank(福井銀行)
- Gunma Bank(群馬銀行)
- Hachijuni Bank(八十二銀行)
- Hiroshima Bank(広島銀行)
- HOKURIKU BANK(北陸銀行)
- HYAKUGO BANK(百五銀行)
- Iyo Bank(伊予銀行)
- Juroku Bank(十六銀行)
- Keiyo Bank(京葉銀行)
- Michinoku Bank(みちのく銀行)
- Mizuho Financial Group(みずほフィナンシャルグループ)
- Musashino Bank(武蔵野銀行)
- NISHI-NIPPON CITY BANK(西日本シティ銀行)
- Nomura Trust and Banking Company(野村信託銀行)
- Norinchukin Bank(農林中央金庫)
- North Pacific Bank(北洋銀行)
- Oita Bank(大分銀行)
- ORIX Bank(オリックス銀行)
- Resona Bank(りそな銀行)
- SAN-IN GODO BANK(山陰合同銀行)
- SBI Sumishin Net Bank(住信SBIネット銀行)
- Senshu Ikeda Bank(池田泉州銀行)
- Seven Bank(セブン銀行)
- Shinkin Central Bank(信金中央金庫)
- Shinsei Bank(新生銀行)
- Shikoku Bank(四国銀行)
- Shimizu Bank(清水銀行)
- Shoko Chukin Bank(商工組合中央金庫)
- Sony Bank(ソニー銀行)
- Sumitomo Mitsui Trust Bank(三井住友信託銀行)
- Suruga Bank(スルガ銀行)
- Tochigi Bank(栃木銀行)
- Toho Bank(東邦銀行)
- Tokyo Star Bank(東京スター銀行)
- Towa Bank(東和銀行)
- Tsukuba Bank(筑波銀行)
- Yachiyo Bank(八千代銀行)
- Yamagata Bank(山形銀行)
- Yamaguchi Bank(山口銀行)
リップルのボードメンバー
リップルのボードメンバーについてご紹介。
Gene Sperling(元ホワイトハウスの経済顧問)
2015年1月、オバマ・クリントン政権で経済顧問を務めたGene Sperlingが取締役としてリップルラボに加わっています。
Brad Garlinghouse(元ヤフー上級副社長)
2015年4月、Brad Garlinghouseが加入。
Bret Allenbach(元ペイパル最高財務責任者)
2015年8月、元ペイパルのBret Allenbachが加入。
リップルのアドバイザー
リップルのアドバイザーは以下の通り。
Michael S.Barr(元財務省官僚)
2015年7月、元米財務省官僚のMichael S.Barrがリップルラボに加わっています。
Anja Manuel(元国務省官僚)
2015年3月、Anja Manuelがアドバイザーとして加入。
Donald Donahue(元DTCCのCEO)
2015年6月、Donald Donahueが加入。
Jess Cheng(元ニューヨーク連邦準備銀行弁護士)
2015年11月、ニューヨーク連銀のJess Cheng氏が副法務顧問として加入。
Marcus Treacher
2016年4月、スイフトのボードメンバーでHSDC役員のMarcus Treacherが加入しています。
リップルの評判・口コミ
リップルの評判・口コミについては以下の通り。
ポジティブな評判・口コミ
[chat face=”man1″ name=”” align=”left” style=”type1″]リップルだと決済が即時。ビットコインよりこちらが本命[/chat]
[chat face=”woman1″ name=”” align=”left” style=”type1″]大手金融機関と提携しているので、安心感がある[/chat]
ネガティブな評判・口コミ
[chat face=”man1″ name=”” align=”left” style=”type1″]リップルだと結局中央集権的。[/chat]
リップルの将来性
リップルの将来性ですが、個人的にはかなり有望だと考えています。その理由は以下の通りです。
中央銀行や大手金融機関との提携がますます進む
まずは中央銀行や大手金融機関との提携がますます進むことが予想されますので、その際に価格が上昇することが予想されています。
経営メンバーやアドバイザーのこれまでの実績
経営トップのクリス・ラーセンをはじめ、開発者のジェド・マケーレブ、アドバイザーなどあまりに豪華な布陣です。
クリスラーセンがIMFやHSBCのアドバイザーに
経営トップのクリスラーセンがIMFのディレクターになったり、HSBCのアドバイザーいなったりしています。また、FRBの委員会にも入っているようです。またダボス会議にも呼ばれているようです。
ピーター・ティールが出資しているという事実
初期段階でピーター・ティールのファウンダーズ・ファンドが出資しているのが見逃せません。ティールはフェイスブックを始め、エアビーアンドビーやディープマインドでも相当初期から投資をしていました。
リップルを購入することができる取引所
イーサリアムを入手する方法としては、
- 既に保有している人から送ってもらう
- 取引所で購入する
- 採掘(マイニング)する
が挙げられますが、マイニングは個人が行えるようなものではありません。取引所で購入するやり方がもっとも簡単で確実です。
コインチェック
コインチェックでイーサリアムを購入することができます。コインチェックについては以前に書いた記事「Coincheck(コインチェック)の評判は?特徴・メリット・デメリット・おすすめのポイントを初心者向けに基本から解説」を読んで頂けると、その特徴について把握することができると思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回の記事を読んで仮想通貨に投資してみたいと思った方は、以下の記事から口座開設を行うと良いかもしれません。