QUOINEXの進化版、Quoineの実力とは!?

アジア圏で最大級の規模を持つ人気の仮想通貨取引所、QUOINEX(コインエクスチェンジ)が今年9月に名称をQuoine(コイン)に変更し、大幅なリニューアルをしていたことをご存じでしょうか。
Quoineはまだまだ日本では知名度が高いとは言えませんが、安全で使い勝手のいい手堅い側面と、将来性が高く独自のサービスを次々に打ち出すユニークな側面を合わせ持った注目の取引所です。
当記事では、リニューアルしたばかりのQuoineについて、そのメリットや特色だけでなく、デメリットや注意点まで合わせて詳しく解説していきます。もともとQUOINEXを使っていた方も、これから Quoineを試してみようと考えている方も、当記事を是非参考にしてください。

Quoineとは?

Quoine(コイン)はQUOINE株式会社が運営する仮想通貨取引所です。
QUOINE株式会社は2014年に設立された仮想通貨系フィンテックビジネスを主に展開する企業です。当初はシンガポールを拠点としていましたが、現在はアジア全体にサービスを広げ、日本にも支社を展開しています。
もともと、QUOINE株式会社は日本国内で認可を受け、QUOINEX(コインエクスチェンジ)という仮想通貨取引所を運営していました。QUOINEXはビットフライヤーやザイフ、コインチェックといった有名取引所ほど知名度は高くありませんが、実際は年間120憶ドルを超える取引が行われるアジア圏最大の規模を持っていました。

そのQUOINEXが2018年9月、Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)と名称を変更し、機能面でも大幅なパワーアップをしてリニューアルしました。
Quoine最大の特徴は、仮想通貨取引においてネックになりがちな流動性の低さを解消するためのシステムを採用している点です。
もともと、仮想通貨は使用される法定通貨によってそれぞれ異なる板(オーダーブック)で処理されるしくみになっています。例えば、ビットコインを日本円で買う場合とドルで買う場合では全く別の取引注文として取り扱われることになります。しかし、Quoineはすべての通貨ペアを1つの板にまとめることで仮想通貨の流動性を確保し、スムーズな約定を実現しました。

次章では、Quoineが持つメリットについてより詳しく解説していきます。

Quoine、5つのメリット

Liquid by Quoineには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

  1. 取引高が日本1位
  2. 取り扱っている通貨ペアが豊富
  3. スプレッドが狭い
  4. セキュリティが強い
  5. 独自のトークン、QASH(キャッシュ)が買える

5つのメリットを1つずつ解説していきます。

1.取引高が日本1位

現在、ビットコインの出来高ランキングは1位Quoine、2位ザイフ、3位ビットフライヤーという順になっています。また、ビットコインの国内シェア率ではQuoineが約35%と他を大きく引き離して最も多い割合を占めています。
ビットコインが多く集まっているQuoineは、言い換えれば日本で一番盛んに取引が行われている仮想通貨取引所と言えます。その分だけ注文が通りやすく、約定しやすいというメリットがあります。

2.取り扱っている通貨ペアが豊富

Quoineでは現在、以下の10種類の法定通貨を使うことができます。

  • JPY(円)
  • USD(米ドル)
  • HKD(香港ドル)
  • SGD(シンガポールドル)
  • AUD(オーストラリアドル)
  • CNY(人民元)
  • INR(インドルピー)
  • EUR(ユーロ)
  • PHP(フィリピンペソ)
  • IDR(インドネシアルピア)

また、これら法定通貨と取扱仮想通貨の組み合わせである通貨ベアは全部で52種類も用意されています。これは世界中にユーザーを持つQuoineだからこそ実現できた数と言えます。
多くの法定通貨を取り扱うことで世界中で取引が活発に行われ、結果として仮想通貨の流動性がより高まるというメリットがあります。

3.スプレッドが狭い

スプレッドとは、仮想通貨販売所で取引をする際の売値と買値の差のことを差します。もともとQuoineは取引手数料が無料なので、販売所のスプレッドが実質的な手数料ということになります。
Quoineでは、このスプレッドが狭い、つまり割安に設定されています。その水準は国内では最安レベルで、販売所を頻繁に利用するユーザーにとっては大きなメリットになります。

4.セキュリティが強い

新しい仮想通貨取引所であるQuoineはセキュリティ強化にも力を入れています。それは日本で唯一、顧客の資産を100%すべてコールドウォレットで管理しているという点からもうかがえます。ビットコインなど主要な仮想通貨のみをコールドウォレットで管理する取引所が多い中、Quoineのハッキング対策は万全のものと言えるでしょう。
また、出金手続きが完了するまで4つものステップを設けている点も特徴的です。これにより、2段階認証では防ぎきれない不正アクセスをシャットアウトすることができます。

5.独自のトークン、QASH(キャッシュ)が買える

QASHはLiquid by Quoineが発行する独自のトークン(代替仮想通貨)です。
QASHは国内で唯一、金融庁の認可を受けたICOによって発行されました。そのため市場における信頼度が高く、上場後には初期価格の10倍まで値が上がり、これまでに100億円以上の売り上げを記録しています。
QASHは投資対象として優れているだけではなく、今後、保有していることで様々なメリットを得られるようになると期待されています。例えばQASH保有者は取引手数料が割引されたり、情報交換のコミュニティに参加できたりといったサービスが実施予定です。
国内でQASHを購入できるのは、発行元であるLiquid by Quoineのみです。将来性の高いトークンを手に入れられるという点も他にはないメリットと言えるでしょう。

では、Liquid by Quoineにはデメリットはあるのでしょうか? 次章ではQuoineのデメリットについて解説します。

Quoineのデメリット

取引量が多く、信頼性の高い取引所として使い勝手のいいLiquid by Quoineですが、デメリットがないわけではありません。それは他の取引所と比べて取り扱い通貨数が少ないという点です。
Quoineで取引できる仮想通貨はビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、リップル、ネム、キャッシュの6種類です。コインチェックが13種類、ザイフが15種類である点を考えると物足りないと感じるユーザーも多いはずです。
ただし、いずれ取扱通貨が増えていく見込みであることを考えると、今後この弱点も克服されるのではと期待できます。

次章では、Quoineが取り扱っている通貨についてより詳しく解説します。

Quoineの取扱通貨一覧

Liquid by Quoineで取り扱っている仮想通貨は以下の通りです。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • リップル(XRP)
  • ネム(NEM)
  • キャッシュ(QASH)

ちなみに、Quoineでは9種類の法定通貨で取引を行うことができるのが特色です。取り扱っている法定通貨は以下の通りです。

  1. 米ドル
  2. ユーロ
  3. 豪ドル
  4. 香港ドル
  5. シンガポールドル
  6. 中国人民元
  7. フィリピンペソ
  8. インドネシアルピア

仮想通貨と法定通貨の取引ペアは全部で52種類と、かなり豊富な部類になります。
Quoineの特徴として、取り扱っている仮想通貨の種類は少なめですが、使える法定通貨が多いという点が挙げられます。法定通貨の種類が多いと、その分だけ多くの国のユーザーがQuoineを利用することになります。それが取引量を増やし、仮想通貨の流動性を高める大きな強みになっています。

次章では、Liquid by Quoineがどんな人におすすめなのか解説します。

Quoineはどんな人におすすめ?

以下の条件に当てはまる人にとって、Liquid by Quoineは特におすすめの仮想通貨取引所です。

  1. 手数料を安く抑えたい人
  2. 確実に取引を約定させたい人
  3. セキュリティを重視する人
  4. QASHを買いたい人

1.手数料を安く抑えたい人

Quineは取引所手数料が無料で、販売所のスプレッドが日本最安値という、手数料に関して非常に優秀な取引所です。

2.確実に取引を約定させたい人

Quoineは取引高日本1位の実績を持ち、注文がスムーズに通りやすいという利点を持っています。

3.セキュリティを重視する人

Quoineのセキュリティ対策は今のところ日本最高水準にあります。特に顧客資産のすべてコールドウォレットで管理している点は高く評価できます。

4.QASHを買いたい人

Quoineが発行する独自のトークン、QASHは今後使い道も拡大し、より価値が高まると見られています。QASHを買うことができるのは海外取引所のバイナンスを除けば、国内ではQuoine1社のみです。

次章では、Quoineの手数料について具体的に解説していきます。

Quoineの手数料一覧

Liquid by Quoineが設定している各種手数料は以下の通りです。

  • 法定通貨の出入金:500円(銀行手数料は別途負担)
  • 仮想通貨の出入金: 無料
  • 取引手数料 :無料
  • 仮想通貨の誤入金回復手数料:入金数量の10%+処理手数料500QASH

Quoineは手数料の安さが魅力!

Quoineの手数料は国内仮想通貨取引所の中でも割安に設定されています。取引手数料が無料であることに加え、実質的な手数料であるスプレッドが狭く、他と比べてお得に取引できる点が大きな利点です。
また、Quoineはユーザーが自分の仮想通貨を誤って入金してしまった場合、それを回復してくれるというユニークなサービスを行っています(ただし条件あり)。その際の手数料として入金数量の10%と500QASHが必要になります。

次章では、 Quoineのセキュリティ対策について解説します。

Quoineのセキュリティについて

現在、仮想通貨の世界ではサイバー犯罪が多発し、ハッキングによる資金の不正流出が相次いでいます。自分の資産を仮想通貨取引所に預け入れる際は、リスクヘッジのためセキュリティに問題がないかをあらかじめチェックする必要があります。

Liquid by Quoineのセキュリティはどうかと言うと、新しい仮想通貨取引所だけあって最新のセキュリティ対策をしっかり行っています。具体的にはSSLによる通信の暗号化、マルチシグネチャ、コールドウォレットによる資産管理、 顧客資産と社内資金の分別管理といった対策は確実に取られています。特に、日本で唯一、顧客の資産を100%コールドウォレットで保管しているという点は特筆に値します。また、不正アクセスを防止するため出金手続き完了まで4つのステップを設けている点も安心材料の1つです。

次章では、トラブルが起こった際のQuoineの保証対応について解説していきます。

Quoineの保証対応について

不正ログインやその他のトラブルが起こった場合、Liquid by Quoineはユーザーに対してどのような保証を行ってくれるのでしょうか。

まず、悪意のある第3者に不正ログインされ、自分の仮想通貨を盗まれてしまったケースについてです。Quoineでは、他のほとんどの仮想通貨取引所と同じく、不正ログインに対する損失補償は行っていません。あくまで自己責任となりますので、パスワードの管理はしっかり行い、二段階認証を確実に行うなどして自衛をする必要があります。

もう1つ、仮想通貨取引で怖いのが誤入金です。
仮想通貨を他の口座に移す際はその口座のアドレスかQRコードを使って振り込みますが、誤ったアドレスを打ち込むなどして誤った口座に通貨を送ってしまった場合、基本的には取り戻すことはできません。
ただし、Quoineでは他にはないサービスとして、誤入金の回復措置を行っています。これにはいくつか条件があり、まず外部からQuoine内の自分の口座アドレスに入金しようとしてミスをした場合のみ対応してもらえます(つまりQuoineから外部へ誤入金した場合は回復できません)。また、回復措置の対象となるのは5,000USドル相当額以上の場合のみとなっています。
制約の多い措置ではありますが、万が一の際に保証対応してもらえるという点では心強いサービスと言えるでしょう。

次章では、Quoineを筆者独自の視点から5段階評価で格付けします。

Quoineの評価は?

数ある仮想通貨取引所の中で、Liquid by Quoineはどの程度の実力と言えるのでしょうか。取引所マニアの筆者が独自の視点で格付けしてみました。

Liquid by Quoineはずばり☆5!
取扱通貨の数こそ弱いものの、自社トークンQASHを売買できる点や、もともとの使い勝手の良さ、セキュリティの強さ、手数料の安さ、将来性などを総合的に判断して5段階中最高評価を付けました。
特に将来性という点で、Quoineは続々と新しい機能の実装を予定しており、ユーザーから期待を寄せられています。新機能の例として「仮想通貨Lending App」というものがあります。自分が持っている仮想通貨を他のユーザーに利子付きで貸し付けることのできる機能で、現在、国内ではまだビットバンクとGMOコインでしか取り扱っていません。この機能は特に、ある程度まとまった金額の仮想通貨を持っている人や長期保有を考えている人に適しています。
さらに海外取引所のバイナンスが行っている、次に上場させる仮想通貨をユーザーの投票で決める機能や、自社トークンQASHを保有しているユーザー向けの優遇措置なども追加されていく予定です。
Quoineは今の時点で使いやすく手堅い仮想通貨取引所ですが、今後さらに大きく飛躍する可能性を持っています。

最後に、次章ではLiquid by Quoineに関する重要なポイントをまとめておさらいします。

まとめ

Liquid by Quoineとはどのような仮想通貨取引所と言えるのでしょうか。以下に重要なポイントをまとめました。

  • Quoineの前身はQUOINEX(コインエクスチェンジ)
  • 運営元のQUOINE株式会社はアジア全体に事業を展開する海外企業
  • 日本に支社を持ち、金融庁の正式な認可も受けている
  • Quoineの特徴は仮想通貨の取引量が多く、高い流動性が保証されていること
  • そのため、取引がスムーズにできるのが最大の強み
  • 手数料の安さ、セキュリティの強さも大きなメリット
  • 独自トークン、QASH(キャッシュ)を買うことができる
  • QASHは将来性が高く、今後様々な関連サービスの展開も期待できる注目のトークン

総合的に見て、Liquid by Quoineは海外取引所と国内取引所のいいところをそれぞれ合わせ持った仮想通貨取引所と言えます。唯一、取扱通貨の数が少ない点がネックで、今後の新規通貨の上場に期待が寄せられています。