安定性と流動性の高さならポロニエックス!
国内の仮想通貨取引所に慣れてくると、次はそろそろ海外取引所も使ってみたいと考えるようになるはずです。ただし、海外には運営者の身元が不確かだったり、価値のない詐欺まがいのコインを扱っていたりする取引所も多いため、登録する際には国内の場合よりもさらに慎重になる必要があります。
海外取引時を使うなら、まずはユーザー数や取引量が多い人気の大手取引所から登録してみることをお勧めします。その中でも、鉄板といえるのがポロニエックス(Poloniex)です。取引高やユーザー数は世界トップクラスの規模を誇り、信頼性の高い68種類の仮想通貨を扱っています。経営の安定性や、通貨の流動性という点では間違いなく信頼のおける取引所と言えます。
ここでは、ポロニエックスの基本情報や、知っておきたいメリット・デメリットを紹介していきます。ポロニエックスが気になっている方も、すでに口座を登録している方も、ぜひ今後の参考にして頂ければと思います。
ポロニエックスの基本情報
ポロニエックスは2014年に開設されたアメリカの仮想通貨取引所です。
取引高は月間20億ドル(約2123億円)にも登り、世界屈指の規模とユーザー数を誇っています。また、ビットコインをはじめ68種類もの仮想通貨を取り扱っています。
アメリカの企業が運営しているため日本円での入金はできず、ホームページやサポートなどの表記もすべて英語のみで日本語には対応していません。ただし、ポロニエックスは2018年2月にアジアにおけるサービス拡大を予定していると発表しています。そのため、今後は日本語対応など日本人ユーザーが便利に使える機能が増えていくのではと期待されています。
次章では、ポロニエックスを使うメリットを紹介します。
ポロニエックスのメリット
ポロニエックスにはどんな強みがあり、利用するとどのようなメリットを得られるのでしょうか。
- 取引が成立しやすい
- 取り扱っている通貨の種類が多い
- 取引手数料が安い
- アプリが使いやすい
- レンディング取引ができる
上記のメリットを一つずつ解説していきます。
1.取引が成立しやすい
ポロニエックスは世界最大級の規模を持ち、ユーザー数も非常に多い仮想通貨取引所です。そのため各種通貨の流動性が高く、流通量の少ないアルトコインでも取引が成立しやすいというメリットがあります。
2.取り扱っている通貨の種類が多い
ポロニエックスでは68種類の仮想通貨を取引することができます。国内の仮想通貨取引所に比べて格段に多く、個性豊かなアルトコインを売買することができるため、投資のリスクヘッジやチャンス拡大を狙うにはうってつけです。
海外取引所の中には数百種類の仮想通貨を扱っているところもありますが、あまりに種類が多すぎると無価値なコインや詐欺同然のコインが多く混じることになり、本当に価値のある通貨を選ぶことが難しくなります。その点、ポロニエックスは比較的信頼性の高い仮想通貨を選んで上場させる傾向にあります。取り扱い通貨に関して、量と質のバランスがとれた取引所と言えるでしょう。
3.取引手数料が安い
ポロニエックスで仮想通貨を取引する際の基本手数料は0.15〜0.25%です。これは海外取引所の中では平均的ですが、国内と比較すると割安に設定されています。頻繁に取引を行う人にとってこの手数料は大きなメリットです。
4.アプリが使いやすい
ポロニエックスではシンプルで使いやすいアプリを提供しています。アプリを使えばスマートフォンから手軽に取引ができる上、チャートも見やすく種類豊富なので本格的な分析にも十分対応できます。
5.レンディング取引ができる
ポロニエックスではレンディングと呼ばれるユニークな取引を行うことができます。レンディングは自分が保有している仮想通貨を他のユーザーに貸与して、利子を自分の利益にする取引手法です。ある程度まとまった金額の仮想通貨を持っている場合、自前のウォレットなどにただ保管しているだけでは何も生みませんが、レンディング取引を行えば自動的に利益を上げることができます。
以上がポロニエックスのメリットです。次章ではデメリットについて解説していきます。
ポロニエックスのデメリット
世界最大級の規模と豊富な取り扱い通貨を持つポロニエックスですが、デメリットはあるのでしょうか。
まず1つに、メニューやサポートが英語のみで日本語に対応していないという点が挙げられます。サイトはシンプルな作りをしているため慣れれば簡単に取引操作ができますが、何かトラブルが起こって運営に問い合わせをする際に、英語が苦手だと手間取る可能性があります。
また、問い合わせをしても返事が遅く、なかなかメールが返ってこないという口コミもよく目にします。ポロニエックスを利用する際はこの2点をあらかじめ考慮しておく必要があると言えるでしょう。
次章では、ポロニエックスで売買できる仮想通貨の一覧を紹介します。
ポロニエックスの取扱通貨一覧
ポロニエックスで取引できる仮想通貨は全部で68種です。
- ビットコイン(BTC)
- リップル(XRP)
- イーサリアム(ETH)
- カウンターパーティ(XCP)
- モネロ(XMR)
- デクレッド(DCR)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- グノーシス(GNO)
- ステラ(XML)
- プライムコイン(XPM)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- エクスパンス(EXP)
- ネム(XEM)
- シビック(CVC)
- シアコイン(SC)
- ヴァリコイン(VRC)
- ビットシェアーズ(BTS)
- ネオスコイン(NEOS)
- ライトコイン(LTC)
- ラディウム(RADS)
- オーガー(REP)
- リスク(LSK)
- パスカルコイン(PASC)
- スティーム(STEEM)
- ブラックコイン(BLK)
- ダッシュ(DASH)
- ビットクリスタル(BCY)
- ドージコイン(DOGE)
- オムニ(OMNI)
- ファクトム(FCT)
- シネレオAMP(AMP)
- デジバイト(DGB)
- ビットコインダーク(BTCD)
- ジーキャッシュ(ZEC)
- ポットコイン(POT)
- ゼロエックス(ZRX)
- ネクシウム(NXC)
- ストラティス(STRAT)
- ヴィアコイン(VIA)
- シスコイン(SYS)
- グリッドコインリサーチ(GRC)
- スティームダラーズ(SBD)
- クラムス(CLAM)
- ヴァートコイン(VTC)
- フォルディングコイン(FLDC)
- ピアコイン(PPC)
- オミセゴー(OMG)
- ピンクコイン(PINK)
- メイドセーフコイン(MAID)
- ハンターコイン(HUC)
- アインシュタニウム(EMC2)
- フロリンコイン(FLO)
- ゲームクレジット(GAME)
- ベラ(BELA)
- ゴーレム(GNT)
- リーコイン(RIC)
- バースト(BURST)
- ビットコインプラス(XBC)
- バイトコイン(BCN)
- ネームコイン(NMC)
- ガス(GAS)
- ビットマーク(BTM)
- アーダー(ARDR)
- ヴィーコイン(XVC)
- NAVコイン(NAV)
- Storj(STORJ)
- NXT(NXT)
- LBRYクレジット(LBC)
以上がポロニエックスの取り扱い仮想通貨一覧です。国内の仮想通貨取引所と比較すると格段に種類が多いことが分かります。
次章では、ポロニエックスがどのようなユーザーに特におすすめなのか解説します。
ポロニエックスはどんな人におすすめ?
ポロニエックスは万能型の大手仮想通貨取引所ですが、中でも以下のようなタイプの方には特におすすめできます。
- アルトコインをお得に取引したい人
- 英語に抵抗がない人
- レンディング取引を始めたい人
3つのタイプを1つずつ解説していきます。
1.アルトコインをお得に取引したい人
ポロニエックスは70種類近くのアルトコインを割安な手数料で売買することができます。ビットコイン、イーサリアム、リップルなど主要な仮想通貨からさらに手を広げて、高騰のチャンスを秘めたマイナーコインに投資したいと考える人にはぴったりの仮想通貨取引所です。
2.英語に抵抗のない人
ポロニエックスのサイトはすべて英語表記です。そのため英語が堪能な人は抵抗なく使うことができるでしょう。また、万が一送金トラブルやハッキング被害などで運営側に問い合わせをすることになっても安心です。
3.レンディング取引を始めたい人
レンディングはポロニエックスが提供している独特なサービスです。自分の仮想通貨を他ユーザーに貸し出し利子を得ることができるため、資産を有効に運用したいと考える人には大きなメリットになります。
次章では、ポロニエックスの各種手数料一覧を紹介します。
ポロニエックスの手数料一覧
ここでは、ポロニエックスが設定している各種手数料を紹介します。
・取引手数料(maker)0.15%
・取引手数料(taker)0.25%
(過去30日間の取引量が600BTC未満の場合)
・出金手数料
ビットコイン0.0005BTC、イーサリアム0.01ETH、モネロ0.015XMR、テザー25USDT他
・レンディング手数料 15%
ポロニエックスの手数料は国内取引所より割安!
ポロニエックスの手数料は、海外取引所としては平均的な設定額ですが、国内の主要な仮想通貨取引所と比べると割安な部類と言えます。
なお、ポロニエックスでは、過去30日の取引金額に応じて手数料が上下するしくみを採用しています。600BTC以上を取引すれば金額に応じて手数料は安くなっていきます(最安maker0.00%、taker0.05%)が、高額取引になるため一般のユーザーにはあまり縁がない割引設定といえます。基本手数料は0.15〜0.25%と覚えておくといいでしょう。
次章では、ポロニエックスのセキュリティ体制について解説します。
ポロニエックスのセキュリティについて
ここでは、ポロニエックスがどのようなセキュリティ対策を行っているのか、また資産を預けるにあたっての信頼度はどの程度なのかについて考察します。
ポロニエックスでは、ログイン時の2段階認証、コールドウォレットによる資産管理、マルチシグネチャーウォレットの導入といった、現在の仮想通貨取引所にとって必須とされる対策をすべて行っています。そのため、セキュリティは一定水準以上のレベルにあり、信頼性も高いと言えます。
しかしその一方で、ポロニエックスはこれまで何度かハッキングの被害に遭っています。世界最大級の規模を持つポロニエックスは保有している仮想通貨の額も多いためハッカーに狙われやすい傾向にあります。
また、2017年以降、ポロニエックスの偽スマホアプリ(Android版)が出回っている点にも注意が必要です。このアプリを誤って使うと仮想通貨を騙し取られてしまいます。アプリをインストールする際は、それが間違いなく公式のものであるかしっかりと確認をしましょう。
世界有数の仮想通貨取引所であるポロニエックスは、サイバー犯罪の標的になりやすいというリスクを持っています。高度なセキュリティ対策がされているからといって油断せず、2段階認証を必ず行い、複雑なパスワードを設定して使い回しを避けるなど、ユーザー自身がしっかりと安全対策を行う必要があります。
次章では、不正ログインなどで自分の通貨が流出してしまった場合の補償について説明します。
ポロニエックスの補償対応について
万が一、不正ログインやハッキングによって自分の仮想通貨が盗まれてしまった場合、ポロニエックスでは損失分の補償を行ってくれるのでしょうか。
実は、規約上ではこうした場合の補償は特に明言されていません。つまりポロニエックス側が返金や損失補填をしてくれる保証はいっさいないのです。これはポロニエックスに限らず、ほとんどの仮想通貨取引所でも同様です。
現状、自分の資産は自分で守るというのが仮想通貨の常識です。企業側に補償の義務がない以上、万が一のトラブルを見越して、資産を分散させたりウォレットで管理したりといったリスクヘッジを自分自身で行うよう心がけましょう。
次章では、筆者独自の視点から、5段階評価でポロニエックスのスペックを格付けします。
ポロニエックスの評価は☆4
取引高、ユーザー数、取り扱い通貨の種類、手数料、アプリの使いやすさ、セキュリティなどをあわせた筆者独自の観点から、ポロニエックスは☆4評価となりました。
ポロニエックスは世界有数の人気仮想通貨取引所だけあって、上記いずれのスペックも高水準ですが、日本語にまったく対応していない点とサポートの対応が遅い点を考慮して☆を1つ差し引き☆4としました。
ポロニエックスは、総合的に見るとバランスの取れた優秀な仮想通貨取引所ですが、どちらかと言うと中級者〜上級者に適しています。仮想通貨ビギナーの方は日本語でも取引ができるクラーケンなどと合わせて使うことで、よりポロニエックスの強みを引き出せるはずです。
次章では、ポロニエックスの基本情報を短くまとめます。
まとめ
ポロニエックスを使う前に、これだけは知っておきたい基本のポイントをまとめました。
- ポロニエックスは世界屈指の取引高を誇るアメリカの仮想通貨取引所です
- 日本語および日本円には対応していません
- 取り扱っている仮想通貨は68種類で、比較的信頼性の高いコインが揃っています
- 取引手数料が0.15〜0.25%と、国内取引所に比べて割安です
- 自分の仮想通貨を貸し付けるレンディングという取引ができます
- ハッキングの標的になりやすく、偽アプリが出回っている点に注意しましょう
ポロニエックスは仮想通貨取引に慣れて、より多くのアルトコインに目を向けたい時にぴったりの仮想通貨取引所です。盗難補償はないので、資産管理は自己責任であることをしっかり念頭に置いた上で活用することをおすすめします。