バイナンスは中国の仮想通貨取引所ですが、日本語に対応しているなどの使い勝手の良さから利用者が急増しています。とは言え、どんな特徴があってどんなメリットやデメリットがあるのかはあまり知られていません。多くの人がこんな疑問を持っているのではないでしょうか?

  • バイナンスってどんな取引所なの?
  • バイナンスで取引するメリット・デメリットは?
  • どんな人がバイナンスに向いてるの?
  • 手数料や取り扱い通貨の一覧が見たい!



この記事ではそんな疑問を解消するべく、バイナンスについて詳しく解説をしています。この記事を読むだけでバイナンスが自分にとってピッタリな仮想通貨取引所かどうかが分かります。

取引高世界1位!仮想通貨取引所バイナンス

Binance(バイナンス)とは、中国の仮想通貨取引所です。2017年7月にオープンしてから急速に勢いをのばし、2017年12月には取引高で世界1位を記録しました。


Binance(バイナンス)最大の特徴は、独自のトークンであるBNBを使うことで手数料が0.05%になること。これは業界最安レベルの手数料率なんです。


独自トークンとは、個人や企業が簡単に発行できる代替貨幣のようなものです。代替貨幣なので、独自トークンはモノやサービスと交換することができます。ただしどこででも使えるというわけではなく、トークンを発行した企業や個人が展開したサービスでしか価値が発揮できません。発行した企業や個人としては、いろんな人に独自トークンを使ってもらうことで、トークンの価値をあげたいと考えています。そのため、独自トークンの流通を増やすために、独自トークンを使う場合に手数料を安くするなどの処置を取ることがあるのです。


海外取引所でありながら日本語にも対応しているため、すでに日本の仮想通貨投資家たちの間で話題になっています。


そんな今ノリに乗っているBinance(バイナンス)で仮想通貨を取引するメリットについて、より詳しくみていきましょう。

バイナンスで取引する4つのメリット

中国の仮想通貨取引所であるバイナンス。日本にいる私たちがあえて海外取引所で取引するメリットはあるのでしょうか?実は、バイナンスには驚くべきメリットがたくさんあるんです。中でも大きいのが以下4つです。

  • メリット1.業界最安レベルの手数料
  • メリット2.100種類以上のの仮想通貨が取引できる
  • メリット3.分裂コイン(ハードフォークコイン)がちゃんともらえる
  • メリット4.海外取引所なのに日本語に対応



それぞれ詳しく解説していきます!

メリット1.業界最安レベルの手数料

バイナンスで取引する最大のメリットは、手数料の安さです。バイナンスでは、すべての仮想通貨の取引手数料が0.1%で取引できます。


さらに、バイナンスの独自トークンであるBNBを使うと、その手数料が0.05%にまで安くなるのです。国内最大手の取引所であるビットフライヤーの手数料が0.15%(※)であることを考えると、その安さに驚きますよね。
※ 簡単取引所で取引量10万円未満の場合

メリット2.100種類以上の仮想通貨が取引できる

バイナンスは、アルトコインの取引にとても積極的な取引所です。アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨すべてをさします。バイナンスが取り扱っているアルトコインの数はなんと100種類以上!日本では取り扱っていないアルトコインも多数取り扱っています。ちなみに、ビットフライヤーが取り扱っている種類は6種類。比べるまでもないですね。


マイナーなコインも幅広く取引できるということは、投資の可能性が広がるということ。安くてマイナーなコインに投資して値上がりするまで待てば、一攫千金も夢ではないかもしれません。

メリット3.分裂コイン(ハードフォークコイン)がちゃんともらえる

バイナンスは、分裂コイン(ハードフォークコイン)がきちんと付与される可能性の高い仮想通貨取引所としても有名です。


ビットコインが分裂して新たなコインが生まれると、取引所はビットコインを保有している人にタダで分裂コインを配布することがあります。タダでもらった分裂コインの価値があがれば、勝手に資産が増えていってくれるのでラッキーですよね。


しかし、分裂コインがもらえるかどうかは取引所によります。日本の取引所は、分裂コインの配布に時間がかかったり、消極的だったりするところが多いようです。
バイナンスなら、ただビットコインを預けているだけで分裂コインが最速レベルでもらえるので、分裂コイン付与目的でバイナンスにビットコインを預けている人もいます。

メリット4.海外取引所なのに日本語に対応

バイナンスは海外の取引所ですが、日本語にも対応しています。「海外取引所に興味はあるけど、英語が分からないから手が出せなかった」という人も、バイナンスなら安心して取引が始められます。


ここまで、バイナンスならではのメリットをみてきました。一方で、少ないながらもバイナンスにはデメリットも存在します。次章では、バイナンスのデメリットについて解説します。

バイナンスで取引する3つのデメリット

手数料が安く、取扱通貨が多様なバイナンス。しかし、海外取引所特有のデメリットがいくつかあります。中でも知っておきたい3つのデメリットについて詳しく解説していきます。

  • デメリット1.中国の取引所ゆえに、急な規制がある可能性も
  • デメリット2.日本円での入金が不可能
  • デメリット3.サポートは日本語対応していない



それぞれみていきましょう。

デメリット1.中国の取引所ゆえに、急な規制がある可能性も

あくまで可能性の話ですが、中国の仮想通貨取引所であることを考えると、急な規制が入る恐れはゼロではないでしょう。


中国といえば、2017年9月、2018年1月に大規模な規制を行った国。「バイナンスも閉鎖になるのでは?」という心配はもっともです。


ただバイナンスは、本社が香港にある関係で、中国の規制から逃れています。現時点では問題なく取引ができているので、メリットを享受したいという人はバイナンスを使い続けるのもありでしょう。常に最新の動向をチェックしながら使うのがオススメです。
参考:http://www.zero-bitcoin.com/entry/ninance-china-kisei

デメリット2.日本円での入金が不可能

バイナンスでは、日本円での入金ができません。ではどうやって取引するのかというと、ビットコインもしくはイーサリアムで行います。


まだビットコインやイーサリアムを持っていないという人は、まずそのどちらかを国内取引所で買う必要があります。逆にいえば、すでにビットコインやイーサリアムを保有している人は、問題なくすぐ取引を始められます。

デメリット3.サポートは日本語対応していない

バイナンスは日本語に対応していると先に記載しましたが、サポートは日本語非対応となっています。万が一サポートが必要になった時は、英語か中国語で行わなくてはいけません。


とはいえ、昨今はGoogle翻訳などの便利で高性能な翻訳機能があふれているので、それらを駆使すればそれほど問題はありません。


3つのデメリットについて解説しましたが、海外の仮想通貨取引所は日本の取引所に比べると使い勝手の悪い部分が出てきてしまいます。しかし、どれもしっかり対策を講じていれば大きな問題とはなりません。次の章では、バイナンスで取り扱っている仮想通貨を詳しく紹介していきます。

バイナンスの取扱通貨一覧

先述した通り、バイナンスは取扱銘柄100種類以上という圧倒的な数を誇っています。ここでは、バイナンスが取り扱っている通貨を一覧にまとめました。

通貨単位 通貨名
ADA Cardano
ADX AdEx
AE Aeternity New
AION AION
AMB Ambrosus
APPC AppCoins
ARK Ark
ARN Aeron
AST AirSwap
BAT Basic Attention Token
BCC Bitcoin Cash
BCD Bitcoin Diamond
BCPT BlockMason Credit Protocol
BLZ Bluzelle New
BNB Binance Coin
BNT Bancor
BQX ETHOS
BRD Bread
BTG Bitcoin Gold
BTS BitShares
CDT CoinDash
CHAT ChatCoin New
CMT CyberMiles
CND Cindicator
CTR Centra
DASH Dash
DGD DigixDAO
DLT Agrello
DNT district0x
EDO Eidoo
ELF Aelf
ENG Enigma
ENJ EnjinCoin
EOS EOS
ETC Ethereum Classic
ETH Ethereum
EVX Everex
FUEL Etherparty
FUN FunFair
GAS NeoGas
GTO Gifto
GVT Genesis Vision
GXS GXShares
HSR Hshare
ICN ICONOMI
ICX ICON
INS INS Ecosystem
IOST IOStoken
IOTA MIOTA
KMD Komodo
KNC KyberNetwork
LEND EthLend
LINK ChainLink
LRC loopring
LSK Lisk
LTC Litecoin
LUN Lunyr
MANA Decentraland
MCO Monaco
MDA Moeda Loyalty Points
MOD Modum
MTH Monetha
MTL Metal
NANO Nano New
NAV NAV Coin
NEBL Neblio
NEO NEO
NULS Nuls
OAX OpenAnx
OMG OmiseGo
OST Simple Token
PIVX PIVX
POE Po.et
POWR PowerLedger
PPT Populous
QSP Quantstamp
QTUM Qtum
RCN Ripio Credit Network
RDN Raiden Network Token
REQ Request Network
RLC iExec RLC
SALT Salt
SNGLS SingularDTV
SNM SONM
SNT Status
STEEM Steem New
STORJ Storj
STRAT Stratis
SUB Substratum
TNB Time New Bank
TNT Tierion
TRIG Triggers
TRX TRON
VEN VeChain
VIA Viacoin New
VIB Viberate
VIBE VIBE
WABI WaBi
WAVES Waves
WINGS Wings
WTC WaltonCoin
XLM Stellar
XMR Monero
XRP Ripple
XVG Verge
XZC ZCoin
YOYO YOYOW
ZEC Zcash
ZRX 0x



マイナーコインも積極的に取り扱っているバイナンスでは、今後もますます取扱通貨が増えていくと考えられます。まだまだ一攫千金のチャンスが潜んでいると言われるアルトコイン。バイナンスなら取引できる種類も多くそれだけの可能性が眠っていると言えるでしょう。そんなバイナンスですが、どんな人こそ利用すべきか次の章で詳しく解説していきます。

バイナンスがおすすめなのはこんな人

バイナンスのメリット・デメリットを理解したところで、改めてどんな人にバイナンスがおすすめなのかをいっしょにみていきましょう。バイナンスをオススメできるのは以下の4つのパターンに当てはまる人です。

  • とにかく手数料が安いところでお得に取引したい人
  • マイナーコインを先行投資して儲けたい人
  • ビットコインを預けて分裂コインをもらいたい人
  • 海外取引所デビューしたい人



これが具体的にどういうことなのか、これから詳しく解説していきます。

とにかく手数料が安いところでお得に取引したい人

メリットでもお伝えした通り、バイナンスは取引手数料が格安です。「日本円が使えなくても、処理時間がちょっと遅くてもいいから、とにかく安く取引したい!」と考えている人にはとても向いています。手数料を最安にしたいならBNBを使用することをお忘れなく!

マイナーコインを先行投資して儲けたい人

上でみた通り、バイナンスは日本の取引所では取り扱っていないような通貨も多数取り扱っています。まだ話題になっていない、安くて地味なマイナーコインを先に買っておいて、値上がりするのを待つことで儲けたいと考える「生粋の投資家」タイプの人は、バイナンスで新しい挑戦ができるでしょう。

ビットコインを預けて分裂コインをもらいたい人

分裂コインがちゃんともらえるところが良いという人にとっても、バイナンスはおすすめです。2017年12月には、公式Twitterにて「全てのフォークコインを付与する」とつぶやいていることからも、分裂コインがしっかりもらえる可能性は、他の取引所よりも高いといえるでしょう。

海外取引所デビューしたい人

国内以外の取引所を使ってみたいという人が、はじめて海外取引所デビューするときにもバイナンスは向いています。日本語に対応していることで、言葉の壁がかなり低くなるからです。
「国内の気軽さはそのままに、海外取引所のメリットだけ享受したい」というわがままも、バイナンスなら叶います。


先程手数料が安いと紹介しましたが、実際どれくらい安いのかが気になるところです。そこで次の章では、バイナンスの手数料がどれほど安いのかをわかりやすくするために、他の仮想通貨取引所と比較しました。

バイナンスの手数料一覧

ここでは、バイナンスの手数料をみてみましょう。


Maker手数料:0.1%(BNB使用で0.05%)
Taker手数料:0.1%(BNB使用0.05%)
送金手数料(主要コイン別)
 ・ビットコイン:0.001BTC
 ・イーサリアム:0.01ETH


Maker手数料とは、取引所の板にない指値で注文するときにかかる手数料のこと。対してTaker手数料とは、板にある指値で注文する、もしくは成行注文するときにかかる手数料のことです。


これらの手数料は、他の取引所と比べてどれくらい安いのでしょうか?比較してみました。


バイナンスの手数料を他の取引所と徹底比較

ここでは、国内最大手の取引所であるビットフライヤーとザイフ、海外取引所であるPoloniexとBittrexの4つと比較してみました。

取引所名 maker手数料 taker手数料 送金手数料
バイナンス 0.1%(BNB使用で0.05%) 0.1%(BNB使用で0.05%) 0.001BTC
ビットフライヤー 購入額に応じて0.01%から0.15%の手数料 購入額に応じて0.01%から0.15%の手数料 0.0004BTC
ザイフ -0.05〜0.3% -0.05〜0.3% 0.0010BTC〜(推奨)
Poloniex 0.0015 0.0025 0.0001BTC
Bittrex 0.0025 0.0025 0.001BTC



比較してみると、0.05%という手数料率は破格の安さであることがわかります。またビットコインの送金手数料も、他の取引所に負けない安さを誇っています。
むしろこれだけ安いと、「セキュリティって大丈夫なの?」と心配になってしまうかもしれません。次章では、バイナンスの安全性について確認していきましょう。

バイナンスのセキュリティは安全?

大事な仮想通貨を預けるのに、取引所のセキュリティは気になる所ですよね。結論から言うと、バイナンスの安全性は国内の取引所に引けを取りません。その理由を解説していきます。

  • 2段階認証に対応
  • 徹底した本人確認

2段階認証に対応

ハッキング防止に必須とされる2段階認証。バイナンスも対応しています。初回ログイン時に表示されるセキュリティ設定で「Google検証」を選択し、QRコードを読み取って認証コードを入力しましょう。

徹底した本人確認

バイナンスでは、本人確認のためにセルフィー画像を要求しています。パスポートや運転免許証などの書類だけでなく顔写真もアップロードする必要がある取引所は増えていますが、バイナンスもそのひとつということです。


あるサイトではサイトの脆弱性診断の結果、バイナンスはA+という高い結果を残したという報告もあり、バイナンスのセキュリティは問題ないレベルだと言えるでしょう。

バイナンスの保証対応について

とはいえ、万が一ハッキングされた場合、預けているコインがどうなるかは気になりますよね。バイナンスでは、そういった場合の保証対応はあるのでしょうか?


結論からいうと、バイナンスにはハッキングされた場合の保証対応は行なっていないようです。さまざまな口コミを調べても、保証対応はないという趣旨のものが目立ちました。そのため、バイナンスで取引するなら、必ず2段階認証や出金制限を行なっておきましょう。

バイナンスの評価

数ある仮想通貨取引所のなかでも、多くのメリットをもつバイナンス。5段階評価で総評してみます!


総合点:★★★★☆


第一に、海外の取引所でありながら日本語に対応しているという点は、海外取引所デビューを目論む人にとっては高い評価に値するでしょう。日本語に対応していると利便性も安心感も段違いだからです。


第二に、フォークコインが漏れなくもらえるという点もかなりの高ポイント。日本の取引所では、バイナンスほど確実に、早くフォークコインがもらえるところはほとんどないと言ってよいでしょう。


海外の取引所であるというデメリットを考慮した上で、こうしたメリットが上回ると考える人にとって、バイナンスはとてもおすすめできる取引所となっています。

まとめ

中国の仮想通貨取引所であるバイナンスには、日本の取引所にはないメリットがあることがわかりました。


ただし、海外の取引所ならではの不便さも確かにあります。基本サービスは日本語対応していますが、サポートは中国語もしくは英語にしか対応していない点や、規制が厳しくなりつつある中国の国内情勢にも配慮する必要がある点などです。


しかし

  • 100種類以上のの仮想通貨が取引できる
  • 分裂コイン(ハードフォークコイン)がちゃんともらえる



の2点に対応している国内取引所はまだ少なく、ここに魅力を感じる人はバイナンスをつかってみる価値はあるでしょう。バイナンスデビューする際は、2段階認証を必ず設定することをお忘れなく!